フィリピン人技能実習生過労死 遺族への労災保険案内が日本語のみで対応が混乱 岐阜県で外国人技能実習生として働いていたフィリピン国籍のジョーイ・トクナンさん=当時(27)、ルソン地方マウンテンプロビンス州=が2014年4月、心疾患で死亡し、今年8月、過労死で労災認定された。遺族に対する労災保険の案内が日本語でしか行われておらず、厚生労働省の対応に混乱が生じていることが18日、マニラ新聞の遺族への取材で明らかになった。ベリョ労働雇用長官は同日、フィリピン人海外就労者(OFW)の労働環境改善を日本政府に訴える方針を示した。 日本で働く外国人技能実習生が年々増加する中、日本政府側の対応に、混乱が生じていることが浮き彫りになった。同省岐阜労働基準監督署によると、労災認定された場合、遺族には一時金として300万円、毎年約200万円の遺族年金が支給される。トクナンさんの妻レミーさん(28)によると、遺族の元には労災認定された8月に岐阜労基署から通知が届いていたものの、日本語表記だったため、レミーさんは一時金や遺族年金について理解していない状況だった。同署は翻訳文を添付したと主張している。 レミーさんの口座には同月、一時金とほぼ同額の約140万ペソが送金されていたが、遺族は140万ペソが日本から何のために送金されたのか、10月現在まで分かっていなかった。 外国人技能実習生権利ネットワーク(東京都)によると、技能実習生に限らず外国人労働者の場合、死亡時、遺族に対する労災保険の連絡の際、言語が障壁になり、そのまま放置されるケースが多々あるという。外国人技能実習生の過労死での労災認定は今回で2件目。 外国人技能実習生が増加するにつれて、労働災害も近年は年間千件を超えるなどと増加傾向にある。比からは実習生だけでなく家事代行などを日本へ送り出す動きも強まる中で、同ネットワークの鳥井一平代表理事は「低賃金など日本で外国人労働者が置かれている労働状況について、比側が把握することが大切」と話す。 トクナンさんの過労死を受け、ベリョ長官はマニラ新聞の取材に「日本で働く比人労働者が置かれている労働環境について、厚生労働省と話し合いの場を持つ予定」と話し、日本政府に改善を訴える姿勢を示した。 遺族によると、トクナンさんは11年から岐阜県内の鋳造会社で働いており、14年4月に心疾患のため従業員寮で亡くなった。月100時間以上などの時間外労働をしていたという。毎月送金をしてレミーさんと5歳の娘の生活を支えており、帰国まで残り3カ月だった。http://www.manila-shimbun.com/category/society/news225428.html外国人技能実習生、異例の過労死認定 残業122時間半 建設現場や工場などで働く外国人技能実習生が増え続ける中、1人のフィリピン人男性の死が長時間労働による過労死と認定された。厚生労働省によると、統計を始めた2011年度以降、昨年度まで認定はなく異例のことだ。技能実習生の労働災害は年々増加。国会では待遇を改善するための法案が審議されている。 ジョーイ・トクナンさんは、ルソン島北部の山岳地帯で生活する少数民族の出身。妻レミーさん(28)と、娘グワイネットちゃん(5)ら家族を養うために11年に来日した。岐阜県の鋳造会社で、鉄を切断したり、金属を流し込む型に薬品を塗ったりする作業を担当していた。14年4月、従業員寮で心疾患のため、27歳で亡くなった。帰国まで残り3カ月のことだった。 最低賃金はもらっていたが、稼いだほとんどを毎月、フィリピンに送金。離れて暮らす娘とテレビ電話で話すことを楽しみにしていた。「リサイクルショップに娘のお土産を買いにいくんだ」。前日、そう同僚に話していたという。 岐阜労働基準監督署によると、1カ月に78時間半〜122時間半の時間外労働をしていたとされる。労基署は過労死の可能性が高いと判断。昨年、遺族に労災申請手続きの書類を送った。結婚の証明などを添えてレミーさんが申請し、今年8月に労災認定された。一時金として300万円、毎年約200万円の遺族年金が支給されるという。以下省略http://www.asahi.com/articles/ASJBF56QNJBFUTIL028.html?iref=comtop_latestnews_01
フィリピン人技能実習生過労死 遺族への労災保険案内が日本語のみで対応が混乱
岐阜県で外国人技能実習生として働いていたフィリピン国籍のジョーイ・トクナンさん=当時(27)、ルソン地方マウンテンプロビンス州=が2014年4月、心疾患で死亡し、今年8月、過労死で労災認定された。遺族に対する労災保険の案内が日本語でしか行われておらず、厚生労働省の対応に混乱が生じていることが18日、マニラ新聞の遺族への取材で明らかになった。ベリョ労働雇用長官は同日、フィリピン人海外就労者(OFW)の労働環境改善を日本政府に訴える方針を示した。
日本で働く外国人技能実習生が年々増加する中、日本政府側の対応に、混乱が生じていることが浮き彫りになった。同省岐阜労働基準監督署によると、労災認定された場合、遺族には一時金として300万円、毎年約200万円の遺族年金が支給される。トクナンさんの妻レミーさん(28)によると、遺族の元には労災認定された8月に岐阜労基署から通知が届いていたものの、日本語表記だったため、レミーさんは一時金や遺族年金について理解していない状況だった。同署は翻訳文を添付したと主張している。
レミーさんの口座には同月、一時金とほぼ同額の約140万ペソが送金されていたが、遺族は140万ペソが日本から何のために送金されたのか、10月現在まで分かっていなかった。
外国人技能実習生権利ネットワーク(東京都)によると、技能実習生に限らず外国人労働者の場合、死亡時、遺族に対する労災保険の連絡の際、言語が障壁になり、そのまま放置されるケースが多々あるという。外国人技能実習生の過労死での労災認定は今回で2件目。
外国人技能実習生が増加するにつれて、労働災害も近年は年間千件を超えるなどと増加傾向にある。比からは実習生だけでなく家事代行などを日本へ送り出す動きも強まる中で、同ネットワークの鳥井一平代表理事は「低賃金など日本で外国人労働者が置かれている労働状況について、比側が把握することが大切」と話す。
トクナンさんの過労死を受け、ベリョ長官はマニラ新聞の取材に「日本で働く比人労働者が置かれている労働環境について、厚生労働省と話し合いの場を持つ予定」と話し、日本政府に改善を訴える姿勢を示した。
遺族によると、トクナンさんは11年から岐阜県内の鋳造会社で働いており、14年4月に心疾患のため従業員寮で亡くなった。月100時間以上などの時間外労働をしていたという。毎月送金をしてレミーさんと5歳の娘の生活を支えており、帰国まで残り3カ月だった。
http://www.manila-shimbun.com/category/society/news225428.html
外国人技能実習生、異例の過労死認定 残業122時間半
建設現場や工場などで働く外国人技能実習生が増え続ける中、1人のフィリピン人男性の死が長時間労働による過労死と認定された。厚生労働省によると、統計を始めた2011年度以降、昨年度まで認定はなく異例のことだ。技能実習生の労働災害は年々増加。国会では待遇を改善するための法案が審議されている。
ジョーイ・トクナンさんは、ルソン島北部の山岳地帯で生活する少数民族の出身。妻レミーさん(28)と、娘グワイネットちゃん(5)ら家族を養うために11年に来日した。岐阜県の鋳造会社で、鉄を切断したり、金属を流し込む型に薬品を塗ったりする作業を担当していた。14年4月、従業員寮で心疾患のため、27歳で亡くなった。帰国まで残り3カ月のことだった。
最低賃金はもらっていたが、稼いだほとんどを毎月、フィリピンに送金。離れて暮らす娘とテレビ電話で話すことを楽しみにしていた。「リサイクルショップに娘のお土産を買いにいくんだ」。前日、そう同僚に話していたという。
岐阜労働基準監督署によると、1カ月に78時間半〜122時間半の時間外労働をしていたとされる。労基署は過労死の可能性が高いと判断。昨年、遺族に労災申請手続きの書類を送った。結婚の証明などを添えてレミーさんが申請し、今年8月に労災認定された。一時金として300万円、毎年約200万円の遺族年金が支給されるという。
以下省略
http://www.asahi.com/articles/ASJBF56QNJBFUTIL028.html?iref=comtop_latestnews_01