>>336女性記者の過労死問題で、なぜNHKはウソをついたのか産経新聞 2017.10.17 12:08 NHKの女性記者が「過労死」していたことが分かった。(窪田順生) 2013年7月、NHK記者として都庁などを担当していた佐戸未和さん(当時31歳)が159時間にものぼる時間外労働を強いられた果てに、うっ血性心不全で亡くなっていたのである。 この少し前の13年5月、NHKはETVの「ハートネットTV」という社会福祉番組で、「ブラック企業に立ち向かえ」という番組を放送していた。ブラック企業問題に取り組むNPO法人「POSSE(ポッセ)」の活動を紹介して、過労死など追い詰められないよう警鐘を鳴らす番組だ。 正義を掲げる「いいもん」が実は裏で糸をひく「わるもん」だった、みたいなドンデン返しは映画やドラマでよくみかけるが、それを地でいっていたのが「みなさまのNHK」だったというわけだ。 ちなみに、POSSEの方も企画委員会に名をつらねている「ブラック企業大賞2013」が、佐戸さんがお亡くなりになった数週間後に決定した。大賞となったのは、ワタミフードサービス。その受賞理由は、08年6月に正社員だった女性(当時26歳)が、『厚生労働省が定める過労死ライン(月80時間の残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2カ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれた』(ブラック企業大賞公式Webサイトより)からだという。 残業時間だけで比較できるものではないが、あれだけ世間から叩かれたワタミと並んでも、今回のNHKのブラックぶりは遜色ない。 労災認定を受けた14年5月以降も、「過労死」の事実を伏せていたNHKは当初、「遺族側の要望で公表を控えていた」と説明したが、佐戸さんのお父様は「事実ではない」と否定している。 ご遺族から「公にしないで欲しい」という要望がなかったとしたら、なぜNHKは佐戸さんの「過労死」を速やかに公表しなかったのか。NHKが過労死問題を伏せていた理由 あくまで想像の域を脱しないが、普通に考えたら理由はこれしかない。世の中の「ブラック企業批判」のムードが落ち着くのを待っていた可能性である。 佐戸さんが亡くなったときは先ほど触れたように、NHKで番組がつくられるくらい「ブラック企業」が大きな社会問題となっていたので、労災認定を受けた14年5月も、依然としてワタミやユニクロがブラック企業として叩かれていた時代であり、ここでの公表は自殺行為だ。そんな調子で機をうかがっていたが、15年にはアリさんマークの引越社が注目を浴び、16年には電通、今年の前半はヤマト運輸の宅配ドライバーなど、「ブラック企業」への厳しい風当たりが続いたことで、公表することに腰が引けていたのではないか。とはいえ、このまま揉み消すことはさすがに許されない。 そこで北朝鮮のミサイルがバンバン打たれはじめて、ブラック企業にまつわる報道機会が減った今年9月のタイミングで公表に踏み切った、のではないのか。 実際にNHKは「労災認定後におわびした」と述べているが、ご両親は「謝罪は今年9月までなかった」と述べている。ブラック企業への風当たりが強い時期には頭を下げず、世論が他の問題に気に取られた途端に謝罪を行う。この不可解な対応からは「保身」の匂いがプンプンするのだ。 もちろん、これはすべて筆者の想像に過ぎないので、戯言だと聞き流していただいてもいい。ただ、NHKがどれほど彼女の死を小さく扱って「鎮火」したいと考えていても、それは「不可能」だというのは自信をもって断言できる。 今回、佐戸さんがお亡くなりになったのは、彼女が人一倍「がんばり屋」の性格だったからとか、担当していた都議会で選挙があっからとかいう類の話ではない。 ひとことでいうと、マスコミ業界が時代の変化に対応できずにいることで、そのしわ寄せがすべて取材現場にもたらされているという構造的な問題の「犠牲」になったのである。以下本文へ(全10ページ)http://www.sankei.com/affairs/news/171017/afr1710170012-n1.htmlhttp://www.sankei.com/affairs/news/171017/afr1710170012-n3.html
>>336
女性記者の過労死問題で、なぜNHKはウソをついたのか
産経新聞 2017.10.17 12:08
NHKの女性記者が「過労死」していたことが分かった。(窪田順生)
2013年7月、NHK記者として都庁などを担当していた佐戸未和さん(当時31歳)が159時間にものぼる時間外労働を強いられた果てに、うっ血性心不全で亡くなっていたのである。
この少し前の13年5月、NHKはETVの「ハートネットTV」という社会福祉番組で、「ブラック企業に立ち向かえ」という番組を放送していた。ブラック企業問題に取り組むNPO法人「POSSE(ポッセ)」の活動を紹介して、過労死など追い詰められないよう警鐘を鳴らす番組だ。
正義を掲げる「いいもん」が実は裏で糸をひく「わるもん」だった、みたいなドンデン返しは映画やドラマでよくみかけるが、それを地でいっていたのが「みなさまのNHK」だったというわけだ。
ちなみに、POSSEの方も企画委員会に名をつらねている「ブラック企業大賞2013」が、佐戸さんがお亡くなりになった数週間後に決定した。大賞となったのは、ワタミフードサービス。その受賞理由は、08年6月に正社員だった女性(当時26歳)が、『厚生労働省が定める過労死ライン(月80時間の残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2カ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれた』(ブラック企業大賞公式Webサイトより)からだという。
残業時間だけで比較できるものではないが、あれだけ世間から叩かれたワタミと並んでも、今回のNHKのブラックぶりは遜色ない。
労災認定を受けた14年5月以降も、「過労死」の事実を伏せていたNHKは当初、「遺族側の要望で公表を控えていた」と説明したが、佐戸さんのお父様は「事実ではない」と否定している。
ご遺族から「公にしないで欲しい」という要望がなかったとしたら、なぜNHKは佐戸さんの「過労死」を速やかに公表しなかったのか。
NHKが過労死問題を伏せていた理由
あくまで想像の域を脱しないが、普通に考えたら理由はこれしかない。世の中の「ブラック企業批判」のムードが落ち着くのを待っていた可能性である。
佐戸さんが亡くなったときは先ほど触れたように、NHKで番組がつくられるくらい「ブラック企業」が大きな社会問題となっていたので、労災認定を受けた14年5月も、依然としてワタミやユニクロがブラック企業として叩かれていた時代であり、ここでの公表は自殺行為だ。そんな調子で機をうかがっていたが、15年にはアリさんマークの引越社が注目を浴び、16年には電通、今年の前半はヤマト運輸の宅配ドライバーなど、「ブラック企業」への厳しい風当たりが続いたことで、公表することに腰が引けていたのではないか。とはいえ、このまま揉み消すことはさすがに許されない。
そこで北朝鮮のミサイルがバンバン打たれはじめて、ブラック企業にまつわる報道機会が減った今年9月のタイミングで公表に踏み切った、のではないのか。
実際にNHKは「労災認定後におわびした」と述べているが、ご両親は「謝罪は今年9月までなかった」と述べている。ブラック企業への風当たりが強い時期には頭を下げず、世論が他の問題に気に取られた途端に謝罪を行う。この不可解な対応からは「保身」の匂いがプンプンするのだ。
もちろん、これはすべて筆者の想像に過ぎないので、戯言だと聞き流していただいてもいい。ただ、NHKがどれほど彼女の死を小さく扱って「鎮火」したいと考えていても、それは「不可能」だというのは自信をもって断言できる。
今回、佐戸さんがお亡くなりになったのは、彼女が人一倍「がんばり屋」の性格だったからとか、担当していた都議会で選挙があっからとかいう類の話ではない。
ひとことでいうと、マスコミ業界が時代の変化に対応できずにいることで、そのしわ寄せがすべて取材現場にもたらされているという構造的な問題の「犠牲」になったのである。
以下本文へ(全10ページ)
http://www.sankei.com/affairs/news/171017/afr1710170012-n1.html
http://www.sankei.com/affairs/news/171017/afr1710170012-n3.html