日本企業に社長に就任したイギリス人、絶句する「低すぎる最低賃金」が日本の諸悪の根源だ 適切な最低賃金は1313円デービッド・アトキンソン : 小西美術工藝社社長http://toyokeizai.net/articles/-/210482?page=5世界的に見て、日本の最低賃金はあまりにも低すぎます。実際どのレベルなのかご存じない方も多いと思いますので、まずはデータを確認しましょう。直近の各国の購買力調整済み最低賃金を見ると、日本の最低賃金は、日本と同じように生産性が低いスペインとほとんど変わらず、それ以外の欧州各国を大幅に下回る水準です。 日本で最低賃金の引き上げを提案すると、 「企業が倒産する」「失業者が増える」と反対を唱える人が、 エコノミストを中心に現われることでしょう。海外でもそうでした。 その意見は、確かに需給だけを考えれば、 経済学の教科書的には理屈上正当化できるかもしれません。 しかし、実際のデータをみれば根拠がないのは明らかです。たとえば英国では、 1998年に新しい最低賃金の法律が可決され、1999年から実施。 その後、19年間かけて、最低賃金は約2.1倍に引き上げられてきました その後、実際には失業率の大幅上昇などの予想された悪影響は確認できず、逆に経済に対して よい影響を与えたと評価されるに至り、2005年、保守党は意見を翻して賛成に回りました。 今では、最低賃金の引き上げが失業につながるという説を強調する学者は減りました。 当然の結果です。 それでも、あきらめないエコノミストもいるでしょう。中には、短期的に失業率が上昇しなくても、 長期的な悪影響を懸念する人もいます。最低賃金を引き上げると、 経営者は長期的にITなどの活用を増やし、人を雇わなくなるという、興味深い主張です。 しかし、日本ではこれから人口が減り、それを上回るペースで若い人が減るので、 仮に諸外国で長期的に悪影響が出る可能性があったとしても、日本では そんな心配をする必要はないのです。続く
日本企業に社長に就任したイギリス人、絶句する
「低すぎる最低賃金」が日本の諸悪の根源だ 適切な最低賃金は1313円
デービッド・アトキンソン : 小西美術工藝社社長
http://toyokeizai.net/articles/-/210482?page=5
世界的に見て、日本の最低賃金はあまりにも低すぎます。
実際どのレベルなのかご存じない方も多いと思いますので、まずはデータを確認しましょう。
直近の各国の購買力調整済み最低賃金を見ると、日本の最低賃金は、日本と同じように生産性が
低いスペインとほとんど変わらず、それ以外の欧州各国を大幅に下回る水準です。
日本で最低賃金の引き上げを提案すると、
「企業が倒産する」「失業者が増える」と反対を唱える人が、
エコノミストを中心に現われることでしょう。海外でもそうでした。
その意見は、確かに需給だけを考えれば、
経済学の教科書的には理屈上正当化できるかもしれません。
しかし、実際のデータをみれば根拠がないのは明らかです。たとえば英国では、
1998年に新しい最低賃金の法律が可決され、1999年から実施。
その後、19年間かけて、最低賃金は約2.1倍に引き上げられてきました
その後、実際には失業率の大幅上昇などの予想された悪影響は確認できず、逆に経済に対して
よい影響を与えたと評価されるに至り、2005年、保守党は意見を翻して賛成に回りました。
今では、最低賃金の引き上げが失業につながるという説を強調する学者は減りました。
当然の結果です。
それでも、あきらめないエコノミストもいるでしょう。中には、短期的に失業率が上昇しなくても、
長期的な悪影響を懸念する人もいます。最低賃金を引き上げると、
経営者は長期的にITなどの活用を増やし、人を雇わなくなるという、興味深い主張です。
しかし、日本ではこれから人口が減り、それを上回るペースで若い人が減るので、
仮に諸外国で長期的に悪影響が出る可能性があったとしても、日本では
そんな心配をする必要はないのです。
続く