>>239【佐野SAスト】室温40度の灼熱職場…「死人が出る」「エアコン設置、私が自費で」 解雇部長が着任1年で従業員たちの心を掴んだ理由8月14日から現在でも続いている東北道・佐野サービスエリア(上り線)の前代未聞のストライキ騒動。既報の通り、その中心となっているのが、昨年5月に総務部長に着任した加藤正樹氏(45)だ。8月13日に加藤氏が運営会社「ケイセイ・フーズ」を“不当解雇”されたことで、従業員たちが一斉蜂起したのだ。■ストライキ突入前の“知られざる戦い”加藤氏とともにストライキをしている支配人のI氏が語る。「社長や以前いた総支配人T氏は私たちや取引業者のみなさんを完全に下に見ていました。ですが、加藤さんは違ったのです。僕たちをプロフェッショナルとして扱ってくれました。自分から挨拶をしてくれるし、年上に対して敬語を使ってくれる。しかも彼は新しい販売戦略やメディア活用などで佐野パーキングエリアの知名度もあげてくれたんです」謙虚な人柄や丁寧な仕事への向き合いを見て、従業員は加藤氏を信頼するようになったという。しかし、従業員らがストライキを起こしたのには別の理由がある。ここに至るまでには”加藤氏と経営陣との戦い”があった。加藤氏本人が語る。■エアコンも設置されない室温40度の灼熱職場「店舗には30*80歳代の従業員が働いていますが、多くは60歳以上の高齢者です。しかし10年前に厨房のエアコンが故障して以来、ずっと空調設備がなかった。佐野ラーメンをつくる調理場なんて、蒸気も湯気もすごくて、夏場の室温は常に40度以上。50度を超えるような場所もありました。このままでは死人が出てしまう。今までにも折に触れて私が総支配人T氏に対して要望を出してきたのですが、『従業員を甘やかせるだけだ』とエアコンが設置されることはありませんでした」今年6月上旬、その事情を知った加藤氏が猛暑を前に、同社社長の岸敏夫氏(61)に直接陳情を申し入れた。「この環境では従業員が体調を崩してしまうと訴えましたが、社長は渋っていました。だから、もし会社がエアコンの導入を決断しないなら、私が自費でエアコンを買うと申し入れた。すると『会社の体面があるのでそれはダメだ』『初期費用の安い銀行のリースなら』とエアコン設置の許可がやっと出たのです。これで猛暑のなかでも仕事に集中できると、従業員一同胸を撫で下ろしました」(中略)■エアコンは入ったけれど……「いつも開いていた窓が締め切られ、40度以上あった室温は30度にまで下がった。もうこれで夏が来るのを怖がらなくて済みます。従業員たちみんなが喜び合っていましたよ。私も本当に嬉しかった」(同前)従業員らは自分たちのことを案じて経営陣と戦う加藤氏の姿に感銘を受けた。しかしこの直後に加藤氏が不当解雇される。そうして着任1年の加藤氏を中心にして、彼らは真夏のストライキへと突入していったのだ。ソース:文春オンライン(2019/08/25 20:45) https://bunshun.jp/articles/-/13566
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【佐野SAスト】室温40度の灼熱職場…「死人が出る」「エアコン設置、私が自費で」 解雇部長が着任1年で従業員たちの心を掴んだ理由
8月14日から現在でも続いている東北道・佐野サービスエリア(上り線)の前代未聞のストライキ騒動。
既報の通り、その中心となっているのが、昨年5月に総務部長に着任した加藤正樹氏(45)だ。
8月13日に加藤氏が運営会社「ケイセイ・フーズ」を“不当解雇”されたことで、従業員たちが一斉蜂起したのだ。
■ストライキ突入前の“知られざる戦い”
加藤氏とともにストライキをしている支配人のI氏が語る。
「社長や以前いた総支配人T氏は私たちや取引業者のみなさんを完全に下に見ていました。ですが、加藤さんは違ったのです。
僕たちをプロフェッショナルとして扱ってくれました。自分から挨拶をしてくれるし、年上に対して敬語を使ってくれる。
しかも彼は新しい販売戦略やメディア活用などで佐野パーキングエリアの知名度もあげてくれたんです」
謙虚な人柄や丁寧な仕事への向き合いを見て、従業員は加藤氏を信頼するようになったという。
しかし、従業員らがストライキを起こしたのには別の理由がある。ここに至るまでには”加藤氏と経営陣との戦い”があった。
加藤氏本人が語る。
■エアコンも設置されない室温40度の灼熱職場
「店舗には30*80歳代の従業員が働いていますが、多くは60歳以上の高齢者です。しかし10年前に厨房のエアコンが故障して以来、ずっと空調設備がなかった。
佐野ラーメンをつくる調理場なんて、蒸気も湯気もすごくて、夏場の室温は常に40度以上。50度を超えるような場所もありました。このままでは死人が出てしまう。
今までにも折に触れて私が総支配人T氏に対して要望を出してきたのですが、『従業員を甘やかせるだけだ』とエアコンが設置されることはありませんでした」
今年6月上旬、その事情を知った加藤氏が猛暑を前に、同社社長の岸敏夫氏(61)に直接陳情を申し入れた。
「この環境では従業員が体調を崩してしまうと訴えましたが、社長は渋っていました。だから、もし会社がエアコンの導入を決断しないなら、
私が自費でエアコンを買うと申し入れた。すると『会社の体面があるのでそれはダメだ』『初期費用の安い銀行のリースなら』
とエアコン設置の許可がやっと出たのです。これで猛暑のなかでも仕事に集中できると、従業員一同胸を撫で下ろしました」
(中略)
■エアコンは入ったけれど……
「いつも開いていた窓が締め切られ、40度以上あった室温は30度にまで下がった。もうこれで夏が来るのを怖がらなくて済みます。
従業員たちみんなが喜び合っていましたよ。私も本当に嬉しかった」(同前)
従業員らは自分たちのことを案じて経営陣と戦う加藤氏の姿に感銘を受けた。しかしこの直後に加藤氏が不当解雇される。
そうして着任1年の加藤氏を中心にして、彼らは真夏のストライキへと突入していったのだ。
ソース:文春オンライン(2019/08/25 20:45)
https://bunshun.jp/articles/-/13566