仏大統領にマクロン氏=史上最年少の39歳、ルペン氏下す−「親EU」路線継続 【パリ時事】今後の欧州連合(EU)の行方を占うフランス大統領選は7日、決選投票が行われ、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)を大差で破り、当選した。EU離脱を主張したルペン氏の敗北で、歴代政権が続けてきた「親EU」路線は維持されることになった。マクロン氏は1848年の第2共和政発足時に40歳で大統領に就任したナポレオン3世の記録を塗り替え、仏史上最年少の大統領となる。1958年に始まった現行の第5共和政で、2大政党に属さない大統領は初めて。 内務省の開票結果(開票率99.99%)によると、得票率はマクロン氏が66.06%、ルペン氏が33.94%。マクロン氏は演説で「すべての国民の声に耳を傾けることが私の責務だ」と勝利宣言。ルペン氏はマクロン氏について「重大な試練を前に成功することを願う」と述べ、敗北を認めた。 選挙戦では高止まりする失業率や相次ぐテロを受け、EU・ユーロ圏をめぐる路線や移民・難民の受け入れの是非が焦点となった。既存政党への不満が高まる中、4月23日の第1回投票では左派与党・社会党と右派野党・共和党の候補がそろって落選。2大政党不在の状態で決選投票が争われる異例の事態となった。 マクロン氏は現行路線を維持しつつ、労働分野の規制緩和をはじめとする大胆な構造改革を推進すると主張。ルペン氏は、EU離脱や自国通貨の復活を通じて財政や通貨政策の主導権を取り戻すとともに、移民の流入を制限して治安を改善すると訴えたが、及ばなかった。 投票率は74.6%と第1回投票の77.8%を下回り、69年大統領選以来の低水準となった。白票と無効票の合計は11.5%で、仏メディアによれば過去最高。いずれの候補にも共感できない有権者が棄権したり、白票を通じて抗議の意思を表明したりしたとみられる。 マクロン氏は、オランド現大統領の任期が切れる今月14日までに新大統領に就任。15日から組閣に着手する。任期は5年。政権の要となる首相には、女性の起用も視野に入れる考えを示している。(2017/05/08-11:55)時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/article?k=2017050800112
仏大統領にマクロン氏=史上最年少の39歳、ルペン氏下す−「親EU」路線継続
【パリ時事】今後の欧州連合(EU)の行方を占うフランス大統領選は7日、決選投票が行われ、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)を大差で破り、当選した。EU離脱を主張したルペン氏の敗北で、歴代政権が続けてきた「親EU」路線は維持されることになった。マクロン氏は1848年の第2共和政発足時に40歳で大統領に就任したナポレオン3世の記録を塗り替え、仏史上最年少の大統領となる。1958年に始まった現行の第5共和政で、2大政党に属さない大統領は初めて。
内務省の開票結果(開票率99.99%)によると、得票率はマクロン氏が66.06%、ルペン氏が33.94%。マクロン氏は演説で「すべての国民の声に耳を傾けることが私の責務だ」と勝利宣言。ルペン氏はマクロン氏について「重大な試練を前に成功することを願う」と述べ、敗北を認めた。
選挙戦では高止まりする失業率や相次ぐテロを受け、EU・ユーロ圏をめぐる路線や移民・難民の受け入れの是非が焦点となった。既存政党への不満が高まる中、4月23日の第1回投票では左派与党・社会党と右派野党・共和党の候補がそろって落選。2大政党不在の状態で決選投票が争われる異例の事態となった。
マクロン氏は現行路線を維持しつつ、労働分野の規制緩和をはじめとする大胆な構造改革を推進すると主張。ルペン氏は、EU離脱や自国通貨の復活を通じて財政や通貨政策の主導権を取り戻すとともに、移民の流入を制限して治安を改善すると訴えたが、及ばなかった。
投票率は74.6%と第1回投票の77.8%を下回り、69年大統領選以来の低水準となった。白票と無効票の合計は11.5%で、仏メディアによれば過去最高。いずれの候補にも共感できない有権者が棄権したり、白票を通じて抗議の意思を表明したりしたとみられる。
マクロン氏は、オランド現大統領の任期が切れる今月14日までに新大統領に就任。15日から組閣に着手する。任期は5年。政権の要となる首相には、女性の起用も視野に入れる考えを示している。(2017/05/08-11:55)
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