>>183(つづき)セリフと登場人物の多さといえば、大ヒットした「シン・ゴジラ」を思い出すが、「この作品を見て、改めて『シン・ギジラ』はよくできていたと思いました。ゴジラは肝心なときには出てきましたし、観客は内心ではゴジラの味方をしつつも、自衛隊を応援できた。ところが『空母いぶき』には、敵が出てこないわけです。艦隊もCGばかりで、応援しようにも自衛隊員は誰が誰だかわからない……。自衛隊は何をやっているんだと思ったら、エンドロールに協力・防衛省の文字はなかった。防衛省の協力が得られなかったから迫力がなかったのかもしれません。現実には中国が台頭し、本気で尖閣を狙っているのは紛れもない事実。あの国を刺激したくないというわけでしょうが、中国も韓国も平気で日本を悪者にした映画を作っています。今回は中国に気を遣いすぎじゃないですか」(同・映画評論家)「シン・ゴジラ」はもちろんのこと、“ガルパン”ことアニメ番組「ガールズ&パンツァー」まで、自衛隊が出演する映画・ドラマに防衛省は積極的に撮影協力をしている。まさか、今回は中国を慮って協力を断ったのだろうか。軍事ジャーナリストは言う。「かつては、あまりにも露骨に実在の国を敵と見なした映画には協力しなかったことはありました。しかし、北朝鮮の工作員に支配された自衛隊員が叛乱を起こし、最新鋭機を乗っ取るという映画『亡国のイージス』にも防衛庁(当時)は協力しています。もっとも、最初はそういう内容だから断ったところを、当時の石破茂長官が再考を促して協力したという経緯がありましたけどね。自衛隊も毎年夏の富士総合火力演習では、島が略奪されたという想定の演習をやっていますからね。今さら敵が中国と言われても、防衛省だって協力できないことはないと思いますよ」そこで、防衛省に聞いてみた。「はい、『空母いぶき』への撮影協力は行っておりません」(広報担当)なぜ協力しなかったのか。「特段の理由はありません。協力の要請がなかったからです」(同)え? 要請されてなかったのか。ならば協力の必要はない。ではいったい、何に遠慮して架空の国としたのだろうか。一方、映画の公式ページには言い訳がましい説明が……。〈原作は「沈黙の艦隊」「ジパング」などの超ヒット作で知られる巨匠・かわぐちかいじ氏の同名コミック。現在も連載中の同作だが、映画化にあたっては、日々変わりゆく昨今の国際情勢をふまえて、はオリジナルの設定と展開も加え、遠くない未来の1日の物語、つまり24時間の物語として描かれる〉原作者のかわぐち氏は5月10日の「ニュースウォッチ9」で、この作品を描いた意図を説明している。「『いぶき』という漫画に託して、アメリカと中国の覇権主義みたいなものに対して、日本はどういう立ち位置でいたらいいのかを模索したいなと。みんなで考えていけば、たぶん道が出てくるんですよ。ところが目を背けて見ないことにしようと、ずっとやっていると答えは出ないですね。だからみんなでどうしたら一番いいのかを考えましょうと」観客にそんな思いは届きそうにない。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190516-00561860-shincho-ent
>>183
(つづき)
セリフと登場人物の多さといえば、大ヒットした「シン・ゴジラ」を思い出すが、
「この作品を見て、改めて『シン・ギジラ』はよくできていたと思いました。ゴジラは肝心なときには出てきましたし、観客は内心ではゴジラの味方をしつつも、自衛隊を応援できた。ところが『空母いぶき』には、敵が出てこないわけです。艦隊もCGばかりで、応援しようにも自衛隊員は誰が誰だかわからない……。
自衛隊は何をやっているんだと思ったら、エンドロールに協力・防衛省の文字はなかった。防衛省の協力が得られなかったから迫力がなかったのかもしれません。現実には中国が台頭し、本気で尖閣を狙っているのは紛れもない事実。あの国を刺激したくないというわけでしょうが、中国も韓国も平気で日本を悪者にした映画を作っています。今回は中国に気を遣いすぎじゃないですか」(同・映画評論家)
「シン・ゴジラ」はもちろんのこと、“ガルパン”ことアニメ番組「ガールズ&パンツァー」まで、自衛隊が出演する映画・ドラマに防衛省は積極的に撮影協力をしている。まさか、今回は中国を慮って協力を断ったのだろうか。軍事ジャーナリストは言う。
「かつては、あまりにも露骨に実在の国を敵と見なした映画には協力しなかったことはありました。しかし、北朝鮮の工作員に支配された自衛隊員が叛乱を起こし、最新鋭機を乗っ取るという映画『亡国のイージス』にも防衛庁(当時)は協力しています。
もっとも、最初はそういう内容だから断ったところを、当時の石破茂長官が再考を促して協力したという経緯がありましたけどね。自衛隊も毎年夏の富士総合火力演習では、島が略奪されたという想定の演習をやっていますからね。今さら敵が中国と言われても、防衛省だって協力できないことはないと思いますよ」
そこで、防衛省に聞いてみた。
「はい、『空母いぶき』への撮影協力は行っておりません」(広報担当)
なぜ協力しなかったのか。
「特段の理由はありません。協力の要請がなかったからです」(同)
え? 要請されてなかったのか。ならば協力の必要はない。ではいったい、何に遠慮して架空の国としたのだろうか。
一方、映画の公式ページには言い訳がましい説明が……。
〈原作は「沈黙の艦隊」「ジパング」などの超ヒット作で知られる巨匠・かわぐちかいじ氏の同名コミック。現在も連載中の同作だが、映画化にあたっては、日々変わりゆく昨今の国際情勢をふまえて、はオリジナルの設定と展開も加え、遠くない未来の1日の物語、つまり24時間の物語として描かれる〉
原作者のかわぐち氏は5月10日の「ニュースウォッチ9」で、この作品を描いた意図を説明している。
「『いぶき』という漫画に託して、アメリカと中国の覇権主義みたいなものに対して、日本はどういう立ち位置でいたらいいのかを模索したいなと。みんなで考えていけば、たぶん道が出てくるんですよ。ところが目を背けて見ないことにしようと、ずっとやっていると答えは出ないですね。だからみんなでどうしたら一番いいのかを考えましょうと」
観客にそんな思いは届きそうにない。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190516-00561860-shincho-ent