>>99>>33【宗教】日本人ムスリム増加、4万人に 「イスラムは平和を愛する宗教」「神のもとにみな平等」理念に共感広がる 世界3大宗教のうち、ムスリム(イスラム教徒)は2番目に多い約16億人(2010年)で、50年にはキリスト教徒と同数の約27億人になるといわれている。国内でも異文化に触れる機会が多くなり、改宗する人が増加。日本人ムスリムは16年に4万人に上る。 日本のイスラムコミュニティーに詳しい店田廣文早稲田大教授(社会学)によると、日本人ムスリムは1969年に2000人だったが、16年の推計では4万人に上る。 「11月はヒジュラ暦で3月。預言者ムハンマドさまの誕生月です……」。東京都品川区の日本ムスリム協会の礼拝所で行われる金曜礼拝。美しいじゅうたんが敷きつめられ、外国人や日本人信徒約70人が聴き入る中、イマーム(礼拝導師)の前野直樹さん(43)は滑らかなアラビア語と日本語で説教を行う。礼拝を終えると慌ただしく職場に戻っていった。 入信は18歳。子どもの頃から「自分はどこから来てどこに行くのか」を問い続け、出家を志したこともある。漠然と感じていた「大いなる存在」が何か知りたくて宗教書を読みあさった。高校時代、留学先のオーストラリアでエジプト人ムスリムと友人になった。当時、メディアの中のイスラムはテロや戦争ばかり。帰国後、「自分で学びたい」と大阪外国語大アラビア語学科(当時)に入り、聖典も学び始めた。偏見は消え、知れば知るほど求めていたものだと気付いた。 「父性的な厳しさと、包み込むような母性を併せ持つのがアッラーです」と穏やかな口調で語る。改宗してから人の評価を気にしなくなった。さらに6年間、シリアの神学校で学びを深め、導師の免状を取得。現在は石油会社で働く傍ら、各地で説教に勉強会にと忙しい。職場には採用時、ムスリムであることを伝えた。礼拝は空き会議室を使うが、礼拝前に体を清めるのに苦労する。日本人の妻も結婚前に入信し、5人の子どもたちとモスクに通う。和食は基本的に、宗教上許されるハラルなので、食べ物はほとんど問題ないが、子どもたちの給食は豚肉が出ることも多く弁当を持たせる。 東京五輪を控え、「ハラル認証」が進むが、前野さんは少し批判的だ。「イスラムの教えではごく一部を除き、基本的にすべてのものが許されているし、神以外の権威を認めていない。ビジネスの対象でなく、純粋に文化を知ってほしい」。そして、根強く残る偏見には、「イスラムは平和を愛する宗教。同じ人間なので構えないで付き合ってほしい」と願う。 店田教授によると、戦前はロシア革命(1917年)を逃れて来日したタタール人ムスリムが定住していたが、バブル経済期に新たな労働者が大量流入したこともあり、2016年の外国人ムスリムは13万人に上る。イスラム教では男性の結婚相手は一神教徒、女性の相手はイスラム教徒と定められ、結婚を機に改宗する人も多い。 東京都渋谷区の東京ジャーミィでは10月下旬、金融会社員の女性(40)が祝福を受け入信式に臨んだ。女性もムスリムの友人がきっかけだ。「自分の中の空白に気付いたんです。生きているだけでいいのかなって……。小さなことも神に感謝し、家族を大切にする友人が幸せそうで、私も信仰を持ちたいと思いました」と笑顔を見せ、「お祈りやスカーフ着用も無理のない範囲でいいそうです。周りに少しずつ理解してもらえたら」と話す。続く
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【宗教】日本人ムスリム増加、4万人に 「イスラムは平和を愛する宗教」「神のもとにみな平等」理念に共感広がる
世界3大宗教のうち、ムスリム(イスラム教徒)は2番目に多い約16億人(2010年)で、50年にはキリスト教徒と同数の約27億人になるといわれている。国内でも異文化に触れる機会が多くなり、改宗する人が増加。日本人ムスリムは16年に4万人に上る。
日本のイスラムコミュニティーに詳しい店田廣文早稲田大教授(社会学)によると、日本人ムスリムは1969年に2000人だったが、16年の推計では4万人に上る。
「11月はヒジュラ暦で3月。預言者ムハンマドさまの誕生月です……」。東京都品川区の日本ムスリム協会の礼拝所で行われる金曜礼拝。美しいじゅうたんが敷きつめられ、外国人や日本人信徒約70人が聴き入る中、イマーム(礼拝導師)の前野直樹さん(43)は滑らかなアラビア語と日本語で説教を行う。礼拝を終えると慌ただしく職場に戻っていった。
入信は18歳。子どもの頃から「自分はどこから来てどこに行くのか」を問い続け、出家を志したこともある。漠然と感じていた「大いなる存在」が何か知りたくて宗教書を読みあさった。高校時代、留学先のオーストラリアでエジプト人ムスリムと友人になった。当時、メディアの中のイスラムはテロや戦争ばかり。帰国後、「自分で学びたい」と大阪外国語大アラビア語学科(当時)に入り、聖典も学び始めた。偏見は消え、知れば知るほど求めていたものだと気付いた。
「父性的な厳しさと、包み込むような母性を併せ持つのがアッラーです」と穏やかな口調で語る。改宗してから人の評価を気にしなくなった。さらに6年間、シリアの神学校で学びを深め、導師の免状を取得。現在は石油会社で働く傍ら、各地で説教に勉強会にと忙しい。職場には採用時、ムスリムであることを伝えた。礼拝は空き会議室を使うが、礼拝前に体を清めるのに苦労する。日本人の妻も結婚前に入信し、5人の子どもたちとモスクに通う。和食は基本的に、宗教上許されるハラルなので、食べ物はほとんど問題ないが、子どもたちの給食は豚肉が出ることも多く弁当を持たせる。
東京五輪を控え、「ハラル認証」が進むが、前野さんは少し批判的だ。「イスラムの教えではごく一部を除き、基本的にすべてのものが許されているし、神以外の権威を認めていない。ビジネスの対象でなく、純粋に文化を知ってほしい」。そして、根強く残る偏見には、「イスラムは平和を愛する宗教。同じ人間なので構えないで付き合ってほしい」と願う。
店田教授によると、戦前はロシア革命(1917年)を逃れて来日したタタール人ムスリムが定住していたが、バブル経済期に新たな労働者が大量流入したこともあり、2016年の外国人ムスリムは13万人に上る。イスラム教では男性の結婚相手は一神教徒、女性の相手はイスラム教徒と定められ、結婚を機に改宗する人も多い。
東京都渋谷区の東京ジャーミィでは10月下旬、金融会社員の女性(40)が祝福を受け入信式に臨んだ。女性もムスリムの友人がきっかけだ。「自分の中の空白に気付いたんです。生きているだけでいいのかなって……。小さなことも神に感謝し、家族を大切にする友人が幸せそうで、私も信仰を持ちたいと思いました」と笑顔を見せ、「お祈りやスカーフ着用も無理のない範囲でいいそうです。周りに少しずつ理解してもらえたら」と話す。
続く