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>>45つづき それは、3タイプに共通する能力であるが、極めて高いステルス性能、統合化されたセンサー融合技術、そして高度なネットワーク連接性である。ステルス性能に関する具体的な数値はもちろん公表されていないが、一説によればレーダー反射面積は第4世代戦闘機F/A−18などより3桁小さく、F−35の被探知距離は第4世代機の5分の1以下とされる。 もう一つの重要な機能としてネットワーク連接がある。その核となるのがデータリンクであり、F−35同士や早期警戒機とリアルタイムで情報を交換、敵情報を友軍内で共有し、機体のステルス性能との相乗効果で、敵に探知されることなく作戦を行える。 このステルス性やデータリンクによるネットワーク機能をSTOVL能力と組み合わせて、米軍はF−35Bをどのように運用しようとしているのか。 水平線の彼方を攻撃可能 昨年9月12日、ニューメキシコ州ホワイトサンズ試験場で、海軍と海兵隊による重要な一つの試験が行われた。それは、海兵隊のF−35Bが地平線の彼方で探知した標的の目標データを海軍のイージス・テストサイトがデータリンクで受信し、このサイトから長射程対空ミサイルを発射して標的を撃墜したというものである。これは何を意味するのか。 海軍は現在、空母部隊の艦艇・航空機からの目標情報をまとめてネットワークを構築した共同交戦能力の部隊配備を推進している。この概念を米軍ではキル・ウェッブと呼んでいるが、右の試験はこの計画を飛躍的に進化させるものとなるのだ。 例えば現状でも、早期警戒機で収集された目標データが空母部隊のイージス艦に転送され、それらの艦は自らのレーダーに頼ることなく対空ミサイルを発射することができる。右の試験の成功は、ステルス性能を持たない早期警戒機の役割をF−35が肩代わりすることで、相手に見えない複数のセンサーが敵の懐深く侵入し、イージス艦に目標データを直接送信あるいは中継することが可能となることを意味しているのである。 攻撃の目標は、今までは対空目標が主であったが、米海軍はそれを対水上目標にまで拡大する構想を立ち上げて、長射程の対空・対艦兵器の開発を推し進めている。昨年1月にイージス艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」から試験発射された長射程対空ミサイルの対艦バージョンは退役フリゲート艦「ルーベン・ジェームズ」を撃沈した。また、射程1000kmを超すトマホークの対艦バージョンは2015年初め実証試験に成功し、実戦配備されることが既に決まっている。開発中の新型対艦ミサイルの発射試験には昨年7月に成功した。 なにもF−35に重い弾薬やミサイルを搭載して敵に向かわせる必要はない。後方に位置する水上艦から長射程の対空・対艦ミサイルを撃ち込んでもらえばよい。F−35Bは相手に見えないセンサー&ネットワーク機として飛ばせば十分なのである。それも大型空母からでなく…。 つづく
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